本格プロレスゲームの黎明期、ファミコンプロレスに革命を起こしたぜ!!
時は1989年!RPGの大傑作『ファミコンジャンプ』や『天地を喰らう』に『MOTHER』、シューティングの名作『ドラゴンスピリット』に『ツインビー3』、アクションだったら『ダウンタウン熱血物語』などの名作ぞろい(他にも89年は名作ばっかりだぜ!)のファミコン群雄割拠の時代に発売されたプロレスゲームだ~っ。どらららっ!
ガガーンと響くタイトルBGM。プロレスわかってるう~、と唸ってしまうほどの名曲がっ!たまらんっ!!
レスラーは総勢10人の中から選べるぞっ!!
それぞれに得意技が決まっている。これがとっても大事なのでキャラを選ぶときに覚えておこう‼
豊富で多彩なプロレス技が炸裂っ!
激闘プロレス‼は十字キーとA・Bボタンを対応させて豊富な技が繰りだせるのだあ~っ!!
←コブラツイストにバックドロップ! 大技をがんがん決めろっ!
↓ロープにふってショルダースルーが決まったっ!
『キン肉マン マッスルタッグマッチ』『タッグチームプロレスリング』『プロレス』と進化してきたファミコンプロレスだけど、ここへ来てまたまた大進化っ!!本作は『プロレス』で採用された十字キーとボタンとの組み合わせで技をかける方法をとっているゾっ!しかも~!激闘プロレスは技をかけるときに連打が必要ときてるんだから、白熱まちがいなしだよねっ!うおお~~~っ!連射連射で闘魂注入だぜ~~~っ!!
←試合に負けたらしっかりトレーニングだっ!
↓トレーニング後は可愛い女の子が応援してくれるぜっ!やっほ~っ!!
決まった~っ!超美麗な大技デモ演出っ!
『キャプテン翼』でもあったテクモシアターの技術でレスラーの得意技をド派手にみせてくれるのだっ!!
←カンフー映画のような延髄斬りが決まったっ!!
このかっちょいいカットインを見てくれっ!!まるで映画のようではないかっ!!相手の体力を減らすだけじゃなく、なんと!自分の体力も減っている状態、つまりプロレス的盛り上がりが最高潮のときにだけ発動するのだっ!すごいぞ、テクモっ!!覚えておいた得意技で相手をマットに沈めろっ!
大興奮!!唯一無二の実況が熱いっ!!
これまた『キャプテン翼』でもあったアノ実況システムがゲームを最高に盛り上げてくれるぜっ!!
そうなのだ!プロレスといえば実況なのだっ!リング上で縦横無尽に動き回るレスラーに合わせて白熱した実況をしてくれるアナウンサーが熱いっ!!実況というプロレスに欠かせない要素をファミコンに取り入れたテクモ!!楽しさをわかってるぜっ!!
こんにちは。モジゃもんです。ここからは僕が”激闘プロレス”であそぶときにやっている攻略法をお教えします。同じゲームで遊んでいるクラスの友だちの話、くらいの距離感で見てくれるとうれしいです。
その1
追っかけラリアートをぶちかまそうっ!!
ハンマースルーでふってラリアートで追い打ちです!
二枚目の画像だとミスってますが、相手がロープにふれたくらいのところを狙って追い討ちをかけると必中です。慣れてくるとガンガン入ってきもちいいのでおすすめです。タイミングが少しむつかしいのですが、ドロップキックでも同じことができますよ。
その2
下押しっぱでAボタンに闘魂注入しようっ!!
とにかく連射しますエグイくらいにこれだけです!
ひたすら十字キーの下を押しながらAボタン連打です。血反吐をはかせてやりましょう!ちなみにどんなに連射が早くても必ず敵に投げられます。謎です。それでもあきらめずにやり続けて血反吐をはかせてやりましょう!
その3
なんだかんだでリングアウトを狙えっ!!
そうです!このゲームはリング上でたたかったら負けです。残り17秒がポイントです。これをやれば・・・
こうなって!
以上です。スタジオさーん!!
冒頭にも書いたのですが、この激闘プロレスが発売されたのは1989年でした。この年は明らかにファミコン最盛期にあって、なんと147タイトルもリリースされています。
有名作品を挙げていくとキリがないのですが、出せば売れると考えられていたのか恐ろしいほどの生産量です。今でも有名なメーカーでは、コナミが年間7本をリリース、バンダイは8本、なんとナムコに関しては17本ものタイトルをリリースしているから驚きです。
さて、その中で今回の『激闘プロレス‼闘魂伝説』のメーカー、テクモはこの年に2本のタイトルに留まっており、その内の一本が9月に発売されたこの『激闘プロレス』でした。(もう一つのタイトルは12月に発売された『激闘スタジアム‼』)
こうして見てみると驚くのは、他のメーカーがリリースした沢山の有名作品に埋もれることなく、ハッキリと鮮烈に記憶されている『激闘プロレス』のインパクトの強さです。
確かに、このインパクトの強さは前年の88年4月にリリースされた『キャプテン翼』と12月にリリースされた『忍者龍剣伝』の大成功の恩恵にあずかっていることは否定できません。
いうまでもなく、この二作品は名作と呼ぶにふさわしく、80年代生まれのバックトゥザボーイズは知らないやつはいない、やったことないやつはいないという作品でした。自宅になくても、友達の家に遊びに行けばどっちかはあるソフトだったのです。
この大成功の翌年、満を持してリリースされたのが『激闘プロレス』でした。確信ではないのですが、上記二作品のどちらか、あるいは両方のパッケージの中に『激闘プロレス』の広告が入っていたような気もします。
本記事でも少し書いたのですが、ファミコンのプロレスゲームとしては『激闘プロレス』が5作品目にあたります。
金字塔『キン肉マン マッスルタッグマッチ』、今では違和感ありまくりシステムの『タッグチームプロレスリング』、ファイプロの胎動『プロレス』(ディスクシステム)、これがプロレスかどうかはあなた次第の『キン肉マン 王位争奪戦』(ディスクシステム)これら4作品の後のリリースとなるのですが、ディスクを抜きにしてしまえば『タッグチーム~』の次のファミコンプロレスとなり、進化の度合いに驚かされます。
操作システムとテクモシアター、それに実況については記事の方で書いたので、ここでは触れませんが、もう一つ『激闘プロレス』には重要な要素があります。それは音楽です。
先の作品『キャプテン翼』『忍者龍剣伝』も実はテクモシアターやシステムに加えて、音楽が本当に印象的でかっこいいものでした。調べてみると、どうやら『激闘プロレス』も同じコンポーザーが参加しているらしいことがわかります。
このコンポーザーは山岸継司さんという方で、この方が当時のテクモ音楽を支えていたようです。本作品ではスーパーサウンドマシーン2ごうという80年代らしいおちゃらけた名前で参加しています。(エンディングで確認できます。当時はこういったふざけたスタッフ名が散見されました)
先の二作品に負けず劣らず『激闘プロレス』も非常に音楽が素晴らしく、音楽がテンションを盛り上げるのに一役買っているのです。特に先のプロレス作品どころか、後年のプロレス作品と比べても、プロレスゲームの音楽としては今もトップレベルだと、僕は思います。
演出として非常に素晴らしいのが第三戦の相手を負かしたあと、四戦目の相手から試合の曲が変わるのですが、この曲が『タイガーマスク』をオマージュした曲になっていて、ゆけ!ゆけ!タイガー!タイガー!と一緒に歌えるメロディーになっているのです。
更に勝ち進むとまた曲が変わり、山岸さんお得意のマイナー調16ビートの曲になります。この曲が僕は『激闘プロレス』で一番好きな曲なのですが、これを聴くと自分の中にあるミクロの闘魂が16文くらいに巨大化してしまい、リングアウトねらってる場合じゃないなと、リングに戻って正攻法で戦う気になるほどです。
そしてラスボス、ブラックキングの曲はラスボス感とダーティ感がかなりあり、こういったところを意識して作っているあたり、当時のテクモがいかにトップレベルのゲームメーカーだったかがわかります。
そんなテクモの会心作『激闘プロレス‼ 闘魂伝説』は今なおプレイしても楽しめる要素がたくさんある、まさにゲーム再神作として、忘れてはならない作品だと言えそうです。
ちなみに、エンディング曲も四つ打ちを感じさせる16ビートでアホみたいにかっこいいので頑張ってエンディングまでいきましょう!
おまけ
このゲームに関心の薄い妻もんに『激闘プロレス‼』をやってもらいました。
なんかヒザゲリがでてるときは楽しい・・・。
だそうです。ヒザゲリというのはダウンした相手に追い討ちをかけるニードロップのことでした。
それでは、また次回お会いしましょう!
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